英国見聞録005 思いコインと二つの財布

もうずいぶん前の話ですが,500円玉ができたとき,
みなさんはどんなふうに思いましたか。
たぶん「大きくて,重いなぁ」という感想をもった人も多かったことでしょう。
僕もそうでした。
でも,イギリスのコインは全体的にもっと大きく,もっと重いです。
500円玉より大きくて,重いものもいくつかあります。
しかも,カドが丸まっていなくて8角形のものもあります。
で,そういうコインをいつももっているとどうなるか。
簡単ですね。
サイフがすぐに壊れるんです。

だからなのでしょうか,イギリス人はいわゆる札入れとコイン入れを
別々にもっている人が多いです。
もっというと,サイフはお札を入れるもので,コインはポケットに入れるもの,
と考えているようです。
したがって歩くとポケットのコインがジャラジャラと音を立てます。
そして聞いてみると,ポケットがすぐにいたむし,重いし,
いやだなぁと思っている人ばかりなんです。
もう,何十年,へたしたら何百年も人々はそう思い続けてきたんでしょうね。
何とかすればいいのに,と思いながらも,僕も結局,サイフが壊れてからは
コインはポケットに入れていましたけどね。