英国見聞録006 1日の中の四季


「1日の中に四季がある」
イギリスの天気に関してよくいわれることです。
日本にいるときにも聞いたことがあったのですが,
あんまりうまく想像できませんでした。
でも,イギリスに行ってみると,まったくその通りだと
思うことがよくありました。
朝,雨が降っていてとても寒く,昼前にちょっとポカポカしてきたな,
と思っていると,午後にはさんさんと太陽が照り,
夕方また寒くなってくるんです。
本当に天気は変わりやすいです。


イギリスでは,5月から7月ぐらいが夏にあたります。
僕は4月にイギリスに着いたので,5月になって温かくなってくると,
「なんだ,けっこう過ごしやすい天候じゃん」と思っていましたが,
7月下旬から日が短くなって,だんだん寒くなってくると,
なんだかだまされたような気がしましたよ。
秋を通り越して,すぐ冬になるって感じだったです。


短い夏の時期には,大学でも,昼休みになると上半身はだかになって
日光浴をしている人がたくさんいました。
短い夏の日差しを今のうちに少しでも多く浴びておこう,と考えるみたいでしたね。


ちなみに,イギリスではよく雨が降ります。
日本の雨と違って,ザーザー降ることはあまりないんですが,
なんていうか,シトシトといった感じの雨が多いですね。
ところで,みなさんは雨が降ったらどうしますか。
もちろん傘をさしますよね。
でも,イギリス人はあんまり傘というものをもっていません。
どっちかっていうと傘ではなく,コートなどで雨をしのぎます。
僕も,なんだか昔から傘は好きではなかったのですが,
やっぱりイギリスではあんまり傘をさしませんでした。
ちなみに,僕は日本から折りたたみの傘をもっていったのですが,
イギリスではこの折りたたみの傘というのは,ほとんど見ませんでしたね。
さすときにボタンひとつで開く傘も,日本では当たり前ですが,
イギリスではすごく珍しいもののように見られましたよ。
だから傘をさすときは,ちょっとまわりの人に自慢げでした。
これみよがしに「さぁ,傘をさすか。手に荷物をもっているけど,
ワンタッチだからいいもんね」って感じでしたね。